レザーシートカバー
 

インテリアの大半の面積を占めるシート。

シートカバーを装着することで室内が一変します。

いまや価格も手ごろになったレザーシートカバーという商品を説明します。 

商品経緯 I  張替とシートカバー
■【本革張替】
  もともと、シートのチューニングはバケットシートへの交換か張替くらいで、シートカバーというと布柄のシートカバーが大半でした。
本革張替は何十万とする改造で、主に高級車が市場ターゲット。それ以外の車にはレザーシートといえば純正でレザーシートといったくらいの存在でした。
   
■【アメリカンカスタムブーム】
  1990年代後半、ワゴン車、ミニバン車を主軸にするアメリカンカスタムが流行りました。そこには今までには一般的では無かったドレスアップ手法が多く世間に広がり、US仕様の車や改造を模することが多くなったのです。そしてシートのレザー化というものもその一つであったのです。

それでもシートのレザー張替というと高額なものなので、なかなか普及するにはいたりませんでした。

   
■【ミニバンブーム】
  ワゴンブームから若干遅れてミニバンが流行ります。ミニバンのドレスアップブームはとにかく目立つことが重点に置かれ外装はとにかく派手なエアロキット、タイヤホイールは大口径の深リムと、公道を走ることは2の次というくらい極端な外装車が多くなったのです。

エクステリアが決まれば、次に手をいれるのがインテリア。ミニバンという性質上、バケットシートは似合わない。そこで、次に何を売ろうと考えていたパーツメーカーが次々と販売商品としてレザー調シートカバーをラインナップしていったのです。

   
商品経緯 II  輸入製品のレザーシートカバー
■【レザー調シートカバーの登場】
  張替という商材はユーザーには高価で手が出ない。

もともとレザーシートカバーという商材もあったのですが、あまり一般的には知られておりませんでした。そこで各パーツ販売会社がそういったシートカバー工場の商品をラインナップとして広告等に打ち出し、一般的にも広く知れ渡ることになったのです。
価格は1台分で10万円前後。
それでも張替の価格よりもかなり安いということと、外装に手を入れることは全て行き着いたユーザーが次のステップということで、ドレスアップ商品として急速に普及したのです。

   
■【台湾製の進出】
 

もともと日本より、台湾などはレザーシートカバーが普及していました。シートカバーの製作技術と工場が台湾には多くあったのです。
そのため市場として確立したシートカバーは、台湾で生産したものを取り入れるパーツメーカーや、台湾の工場が日本のメーカーに売り込みに来ることが多くなり、一般的に多くのレザーシートカバーは台湾製となったのです。
このため市場価格は一気に下がり、5万円以下となりました。

しかし、ここでも前述のレンズパーツ同様、日本人の細かさと商品性はマッチせず、見た目ですぐにカバーとわかるフィッティングがあまりよくないシートカバーは受け入れられませんでした。
又、価格もさることながら、同じ車種でもシートパターンが違ったり、年式によって異なるなど、商品の共用性が少なく販売側としての商品としては非常に厄介なものとなっていったのです。

そのため、特に台湾製をそのまま買って売っているメーカーは次々とシートカバー市場から撤退し、シートカバーを主力販売しているメーカーだけが残っていくこととなったのです。

   
■【現在のレザーシートカバー】
  現在のレザーシートカバーは台湾、韓国、中国製が主となっています。価格もさることながら、商品自体のフィッティングもかなり良くなっております。
レンズパーツのような、型による一貫した生産品とは異なり、生地からの裁断、縫製と工程があるため 企業努力の介入で商品性が向上しているといっていいでしょう。
シートのデザインパターンも増えて、非常に多種多様な商材となりました。
市場性
■【最近の市場動向】
  現在は通常のドレスアップ商品として購入する方と、ミニバンなどは子供がシートが汚さないようにする機能性のために購入する方も増えているようです。

レザーシートカバーを販売していますと、多い問い合わせが
○装着は簡単ですか?
○装着後はずれないですか?
クレームとして受けるご連絡が
○サイズ、形状が違う
○純正機能の使用感が悪くなった
となっております。
シートカバーの特性を知っていただくためにも、ここでご説明いたします。

   
■【装着は簡単ですか?】
  車種にもよりますが、基本的には難しくないと言えます。

ですが、パーツ点数が多いため、装着作業自体に時間がかかることを予め考慮しておくことが必要です。

中には部分的にシートを外したりする必要がある場合がありますので、予めメーカーに聞いておけば、より確実と思います。

■【装着後はずれないですか?】
  一昔前のレザーシートカバーはひどかったのですが、今のレザーシートカバーはフィッティングもいいので、まずズレるような商品は少なくなっていると思われます。

その分、カバーを装着するのにキツイ部分があるかもしれませんが、フィッティングがよければ、見た目もよく、ズレることも少なくなります。

■【サイズ・形状が違う】
  この場合、いろんな要素が考えられます。

1)本当に違うものが混入している
2)実車自体に確認が取れていないシート形状変更部分がある
3)もともとフィッテングを重視している場合は小さくてカバーをしずらい
4)グレードやシートタイプによる異なった部分を兼用している場合
など

このような事例が発生した場合は、違う部分の写真を撮ってメーカーに確認を取る必要があります。
車はマイナーチェンジとは別に、生産ロットによる仕様変更もあります。おもだって変わらなくても、シートが部分的に変わっている場合もありますので、2)のようなケースが生じる場合があります。
先に物を送ってしまいますと、3)・4)のように商品に間違いがない場合もありますのでご注意ください。

■【純正機能の使用感が悪くなった】
  最近の車はシート自体にいろいろな機能や装備があります。

シートカバーは純正シートの上に装着するものですから、一回り大きくなるのは間違いありません。
そのため、スムーズに動かなくなる部分が生じたり、機能を損なう部分も出てきます。
シート自体に機能がある場合は、先にどういった機能があるかの確認をしてメーカーに確認されることをお勧めいたします。

   

 シートカバーはあくまでカバーです。張替風であって、張替ではありません。
商品自体は価格も安くなり、質もかなりよくなっているのですが、それでも張替を安く出来るようなイメージで捕らえている方も少なくないように見受けられます。
機能や見た目を全く純正同様で損ないたくないのであれば、やはり張替しかありません。

 購入前であればご検討を、既に装着されている方はあらためて認識していただきたいと思います。

 
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