ボディ修理を行っていれば当然新車時の寸法を保っていませんが、たとえ同じ新車でもそれぞれ寸法は違います。
これは自動車の生産ラインで公差(設計・加工関係されている方はお分かりかもしれませんが、簡単にいうと大きさがずれても問題のない寸法)が設定されていまして、バンパーならバンパー取付に+○○mm〜−○○mmという許容寸法があります。当然+の最大値と−の最大値では同じ状態ではありません。10年前のあるメーカー指定バンパー取り付け公差は+-10mmでした。その差は20mmに対し、同じ大きさの製品をピタリと合わせて製作するには不可能です。
そのため取付に加工が必要になってくるのです。(現在の公差値はわかりませんが、10年前と現在では当然公差値も変っていると思います)
エアロが(現車と)合わないと自動車販売ディーラーさまでもよく言われるのを耳にするのですが、純正部品(オプションエアロ)と同じ様に考えられていますと当然そのように思われるでしょう。
純正部品は自動車メーカーより車輌図面が支給され、それを元に試作・開発、そして数タイプの現車を用意して品質確認(少なくとも数回)を行い完成された、大きな時間と費用をかけた製品なのです。だからこそ純正部品という名前がついているのです。
当然各アフターメーカーさまは純正部品同等の商品をご提供できるように努力されていますが、アフターパーツは決して純正パーツではないのでその点をご理解した上でお取り扱いください。
勿論、取付時に加工が少なければよい製品を提供しているメーカーという事になります。
これは余談ですが、先日ちょっとバンパーこすられた程度でもバンパーが歪んでいました。当初タッチアップでもいいかなと思う程度でしたが、一応新車のだったためフルチェックしたところ左右のヘッドライトとバンパーの隙間が全然違い、左奥にねじれている事が判明し、即バンパー及びバンパーステーの交換しました。
そのような程度でも歪んでいますのでエアロパーツの取付は加工が必要な場合が多いのです |