エアロパーツ
 

車の見た目を大きく変えるエアロパーツ。

純正オプションでもエアログレードがあるくらい、認知されたパーツです。

ここではアフターパーツとしてのエアロパーツを説明いたします。 

商品説明 I  エアロパーツと素材
■【エアロパーツ】
  エアロパーツのもともとの意味は空力部品です。
整流効果を得るためにボディに手を加えるものです。

しかし、一部のものを除いて アフターパーツのエアロパーツは空力抵抗を考えて作られたものでは無く、ほとんどがボディデザインのみを変える部品として作られたものと考えて間違いありません。

   
■【エアロパーツの素材】
  日本製のエアロパーツは海外製と違いFRP(グラスファイバー樹脂)製となっています。反対に海外で作られているのはウレタン製が主になっています。
   
■【FRP製】
  FRP製の特性は軽いことと、プラスチックに比べ強度があることです。
表面はゲルコート樹脂となっており、グラスファイバー(ガラス繊維)を重ねて張り込んだもので、割れた場合でも補修が可能です。
又、通常ゲルコート樹脂は白・グレー・ブラックが主に使われていますが、真空成形や注型成形ではないために表面が粗くツヤもありませんので、そのまま(未塗装)の装着使用は出来ません。

製品の製作には、表側(表面側)のみの型を使用して製作され、裏側は型で作られません。そのため純正部品のような注型製品と同じように複雑な形状には出来ないため、取り付ける構造は簡略化されたものとなります。

生産する際に使う製造型もFRP製の型を使用します。
このためFRP製品は、型を使っての工業製品ですが、作業自体は手作業によるもので 1品ずつの生産となり生産量を多く取れません。
又、型の変形頻度も金型などに比べれば当然多く、型自体の寿命も長くはありません。

現在、FRP製品で注文をうけてから製作する受注生産品が多いのはこのような理由からと、1品から作れるために 商品を在庫として置く必要が無いためです。

   
■【ウレタン製・ABS製】
  ウレタン製の特性は硬度の調整ができ、軟質であれば割れずらい、硬質であれば変形しずらいものが出来ることが上げれます。
ですが、重量があるためにはバンパーのような大きなものは、軟質の場合だと曲がってしまい適しません。

ウレタン・ABS製品の製作には、注型方式で表裏の合わせ型に流し込むのが一般的です。そのため純正部品のような複雑な裏形状も作れるため、しっかりとした製品になりますが、生産型の製作費が高くなるため あまり日本では使われておりません。

型に流し込むだけで製作が可能なため、短時間に大量の製品を作れることがメリットなのですが、エアロパーツは車種によって形状が異なることため大量生産はあまり必要性がないことでウレタン製やABSよりもFRP製のほうが多くなっております。

   
商品説明 II  商品性
■【取付時の加工
  ボディ修理を行っていれば当然新車時の寸法を保っていませんが、たとえ同じ新車でもそれぞれ寸法は違います。

これは自動車の生産ラインで公差(設計・加工関係されている方はお分かりかもしれませんが、簡単にいうと大きさがずれても問題のない寸法)が設定されていまして、バンパーならバンパー取付に+○○mm〜−○○mmという許容寸法があります。当然+の最大値と−の最大値では同じ状態ではありません。10年前のあるメーカー指定バンパー取り付け公差は+-10mmでした。その差は20mmに対し、同じ大きさの製品をピタリと合わせて製作するには不可能です。

そのため取付に加工が必要になってくるのです。(現在の公差値はわかりませんが、10年前と現在では当然公差値も変っていると思います)

 エアロが(現車と)合わないと自動車販売ディーラーさまでもよく言われるのを耳にするのですが、純正部品(オプションエアロ)と同じ様に考えられていますと当然そのように思われるでしょう。
純正部品は自動車メーカーより車輌図面が支給され、それを元に試作・開発、そして数タイプの現車を用意して品質確認(少なくとも数回)を行い完成された、大きな時間と費用をかけた製品なのです。だからこそ純正部品という名前がついているのです。

 当然各アフターメーカーさまは純正部品同等の商品をご提供できるように努力されていますが、アフターパーツは決して純正パーツではないのでその点をご理解した上でお取り扱いください。
勿論、取付時に加工が少なければよい製品を提供しているメーカーという事になります。

 これは余談ですが、先日ちょっとバンパーこすられた程度でもバンパーが歪んでいました。当初タッチアップでもいいかなと思う程度でしたが、一応新車のだったためフルチェックしたところ左右のヘッドライトとバンパーの隙間が全然違い、左奥にねじれている事が判明し、即バンパー及びバンパーステーの交換しました。
そのような程度でも歪んでいますのでエアロパーツの取付は加工が必要な場合が多いのです

   
■【工業製品として】
  通常、工業製品であれば図面と仕様書くらいはあるかと思うのですが、おそらく、おおよそ日本のアフターパーツのエアロパーツメーカーではそのようなものを見たことがありません。

これは、製品を図面から起こすのではなく、実車からモデルを作り、モデルから製品型を起こすため図面というものが存在しないのです。

又、エアロパーツはわりと簡単に販売にいたることが出来る商品のために、現在は多くのエアロパーツ販売会社があります。ですが、その結果、おそらく工業商品製造過程の経験されている方が乏しく、仕様書を必要としない風潮があります。

純正部品の製造過程と比べると、信じられないくらいのアバウトさなのですが、これがアフターパーツなのです。
このため、エアロパーツの寸法などをメーカーへ聞いてもデータがないためわかりません。

   
市場性
■【最近の市場動向】
  最近はエアロパーツが広く認知され新車ディーラーでも販売されているほどです。
ですが、説明いたしましたとおり純正のエアロパーツとアフターパーツのエアロパーツは商品が全く異なるものといって間違いありません。
又、塗装済み品のエアロパーツも多くなってきておりますが、通常は未塗装品の商品です。

エアロパーツを販売していますと、多い問い合わせが
○装着は自分で可能ですか?
○車高はどれくらいですか?
○色は何色ですか?
クレームとして受けるご連絡が
○色が違う(塗装注文の場合)
○装着感が悪い
となっております。
この点を、再度ここでご説明いたします。

   
■【装着は自分で可能ですか?】
 

装着の難易度は個人技量差がありますのでこちらでの判断は出来かねます。

商品にもよって異なりますが、最低限ドリルなどの工具は必要になります。工具が無ければはじまりませんので、その点からも検討する余地があります。

又、バンパー交換など一人では作業を出来ないものもありますので、総体的に考える必要があります。

■【車高はどれくらいですか?】
  先にもご説明いたしましたが、基本的に製品高のデータはありません。そのため車高がどれくらい下がるかの数値もありません。

まず、輪止めを気にされてのご質問のようなのですが、どのエアロも、前からの輪止めに突っ込むことは厳禁です。リアは余裕がありますので、必ず後ろから輪止めにとめるようにしてください。ほとんどのエアロパーツは、それくらいの車高が目安です。

■【色は何色ですか?】
 

FRP製品の表面はゲルコート樹脂になります。
通常ゲルコート樹脂は白・グレー・ブラックが主に使われています。

同じ商品でも生産された工場や生産時期によっても異なるものですので、どの色かを断定することな出来ません。

塗装をしないで使えないかを考えてのご質問だと思うのですが、表面が粗くツヤもありませんので、そのまま(未塗装)の装着使用は出来ません。
塗装の際も下地処理が必要です。

■【色が違う(塗装注文の場合)】
  車体の色はボディカラーナンバーというそれぞれに番号が設定されてあります。塗装工場はそのナンバーに基づき塗装いたしますが、実際の車輌は直射日光による日焼け色飛び、洗車や酸性雨などによる劣化など様々な環境によって新車時の色を保っていることはありません。

エアロパーツの塗装は、自動車メーカー指定のカラーナンバーにより塗装いたしますが上記のような条件により同じカラーナンバーですが車に装着いたしますと、色違いが発生いたします。

小さなパーツなら、さほど目立ちませんがバンパーなど大きな部品ですと色の差がハッキリとわかってしまう場合があります。パーツをよく考慮して、実際の車輌と合わせて調色を行った方がよいか検討してください。

■【装着間が悪い】
  前説参照
   

  ここではご説明いたしませんでしたが、エアロパーツを装着するのに車体に穴をあけたくない方もいるようですが、それではエアロパーツの固定方法がありません。モデファイしたいのに、ボディは純正のまま保ちたいというのはちょっと身勝手です。ボディにキズを付けたくないのであればノーマルのままご使用することをお勧めいたします。

 購入前であればご検討を、既に装着されている方はあらためて認識していただきたいと思います。

 
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